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JICA国際協力中学生?高校生エッセイコンテストで外務大臣賞受賞の附属池田中学校3年生が副賞の海外研修に参加

2024.09.18New

JICA国際協力中学生?高校生エッセイコンテストで外務大臣賞受賞の附属池田中学校3年生が副賞の海外研修に参加

 昨年度のJICA国際協力中学生?高校生エッセイコンテストで、外務大臣賞を受賞した附属池田中学校3年生の越智晴己さんが、同賞副賞のフィリピンでの海外研修に参加しました。

 同コンテストは、独立行政法人国際協力機構(JICA)が次の世代を担う中学生?高校生を対象に、開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動すべきかを考えることを目的としたもので、過去、中学生の部で28回、高校生の部で62回開催されています。
 昨年度は「地球に生きる私たち ~未来へつなげるために~」をテーマに中学生の部は17,439作品、高校生の部は20,153作品、総数37,592作品の応募がありました。

 越智さんは、本年8月に副賞のフィリピンでの海外研修に参加し、「フィリピン研修で僕が一番心に残ったのは、NPO法人アイキャンでの活動です。その中でも、ディアン君との出会いは忘れられません。ディアン君は明日には住む家がなくなってしまうかもしれないという恐怖を感じながら暮らしているストリートチルドレンです。しかし、彼はボランティア団体の協力のもと、現在は学校で教育を受けることができています。彼は学校が大好きで、将来はフィリピンの役に立つ人間になりたいと語ってくれました。勉強がどれほど楽しくて魅力的であるかを語る彼の目は輝いていました。『勉強ができるから学校が好き』そう真っ直ぐに僕らに語りかけるディアン君を見て、僕の心はゆさぶられました。僕はディアン君と同じく学校が大好きですが、その理由は勉強ではありません。親や先生に『勉強しなさい』と言われて、顔をしかめるような生意気な態度をとったこともあります。そんな僕ですが、ディアン君との出会いのおかげで、勉強ができることのありがたさに気づきました。僕だけでなく、先進国に住む子どもたちの中には勉強ができるありがたみをあまり感じていない人も多いと思います。勉強についてだけはなく?住む家があること、ご飯をお腹いっぱい食べられること。僕は、自分の置かれた環境をあたり前だと思い込んでいて、自分が持っている物や与えられている物のありがたさや価値が分かっていなかったのだと実感しました。今回の研修は、僕に新しい価値観を与えてくれました。この夏の体験を、僕は一生忘れません」と語りました。


表彰状を手に記念撮影(左から、辻本堅二副校長、越智さん)

 越智さんの外務大臣賞受賞作品はこちらをご覧ください。

(附属池田中学校)