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卒業生CATCH! 菅野 幸里 さん

撮影に応じる菅野さん

日の当たりにくい場所にこそ支援を

教養学科 人間科学専攻 2005年3月卒
社会福祉士、スクールソーシャルワーカー
菅野 幸里さん

 「日が当たりにくい、支援の難しいケースへアクセスしていきたい」。そう語るのは社会福祉士?スクールソーシャルワーカー(以下、SSW)の菅野幸里さん。
 不登校、いじめ、暴力行為といった子どもの問題の背景には、子ども自身の性格などの「個人」の問題だけでなく、家庭?友人関係?地域?学校など、子どもの置かれている「環境」の問題があります。SSWとは、これらの「環境」にも働きかけて子どもの状態を改善していくために、学校や関連機関と連携して対応にあたる専門職のことです。
「ケースごとの対応だけでなく、学校の組織体制の中に入って様々な会議に出席することもあります。学校現場には児童虐待や貧困等、福祉分野との連携が必要なケースも多い」。自身を、子どもと先生、担任と管理職、学校と関係機関などを「繋ぐ人」だと表現します。「先生方と一緒に迷い、考え、調べ、失敗し、解決